アジア計算材料学コンソーシアム仮想組織ACCMS-VO 

 東北大学宣言の中に、IT連携システムへの取り組みとして「東北大学は、ITの現状と可能性を踏まえて、ウェブ・サイト上に、大学間の研究と教育の国際協力の機構を作る作業に取り組む。研究面では公式の論文発表の場、討論の場であり、また教育面では動画による授業の提供・保存と再生、討論、試験やレポート提出等が自在に行われ学位の授与も行われるような国際的大学連携によるサイバースペース・ユニバーシティを築きたい。そのためにまず、技術的には高い水準にある東北大学のITをさらに高め、パソコンによる双方向遠隔授業や社会人教育のコンピューターネットワーク授業を拡大するなど、ソフトや制度面においてITのより一層の充実を進める。」と謳われている。この趣旨に則り、ACCMSメンバー間の交流を盛んにするため、我々はACCMSメンバーによる仮想組織(VO=Virtual Organization)を立ち上げることとした。VOという用語は、計算機業界の特殊用語で、上記IT活用によりネットワーク上で共同作業を行うグループのことである。VOに参加する本センターの計算機システムを活用してシミュレーション計算を行い、日常的には電子メールや電話で情報交換しながら材料設計研究を遂行するのであるが、もちろん、たまにはお互いの顔を見て直接議論する方が効率的なこともある。そのため、2007年から、VOの「オフ会議」を年に1回、主催地の仙台で定期的に開催することになった。毎回、100名程の決まったメンバーが集まり、既に7回目が開催されている。松島のホテルでの夜を徹しての泊まりがけ討論会も恒例となり、国際共同研究が大いに推進されている。東日本大震災でも松島は内海のため被害がほぼなく、継続開催がなされている。


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